出産の不安を少しでも解消する…腹帯を巻いて安産祈願をしよう

初めての出産を迎える妊婦さんの中には、「陣痛が始まってから4、5時間で産まれた」というたいへんスピーディーな方や、「トータルで15時間も30時間もかかった」と、長時間に渡りクタクタになった方まで様々です。

一度出産を経た方なら、そこまでの長い時間はかからないことが多いようですが、初めての方は「どんな痛みがあるんだろう?」、「すごく痛いって言うけど耐えられるかな?」など出産に関する不安は尽きないものです。

私も出産はこれからですが、本で出産の段取りなどを見ているだけで、何だかドキドキしてきてしまいます。しかも、つわりと同様で出産の状況も人それぞれ…

本の通りにはならないかもしれないのです。陣痛がくるのか破水がくるのか、何時にきてどんな風に進行するのか…すべてが未知です。

そんな不安を少しでも解消するのが、5ヶ月目の「戌の日」に行うと良いとされる、腹帯を巻いて安産祈願をする「戌の日の行事」です。

5ヶ月目…とは、16週から19週の頃にあたり、早い方では胎動を感じ始めたりと、そろそろ安定期に入ってくる時期です。

また戌の日とは、昔からよくあるようなカレンダーには、「ひのと いぬ」や「きのえ さる」など十干(じっかん)が記載されているカレンダーがあります。

それの「なんとか いぬ」と書いてある日が戌の日です。戌の日は、一ヶ月の間に2回、もしくは3回ある月があります。

ですが、「絶対に戌の日に神社などで安産祈願をしなくてはいけない」と、いうわけではなく、大きな神社などでは戌の日以外も随時安産祈願を受け付けている、というところも多いようです。

5ヶ月に入る月のうち、どこかの日を選んで安産祈願に行くと良いでしょう。ちなみに「なぜ戌の日に安産祈願をする風習が生まれたのか?」については、犬はお産が軽いから、という理由があるそうです。

犬のように、スルンと安産で母子ともに健康で、元気な赤ちゃんが産まれますように、ということですね。安産祈願の際には、腹帯も一緒に持ち込んで、お祓いしてもらう場合もあります。

また、腹帯は神社の方で用意してくれる場合もあります。安産祈願をしてくれるところによって違うので、行く前には一度確認してみると良いでしょう。

安産祈願で有名な神社は、日本中にいくつかあります。代表的なものでは「水天宮」などでしょうか。しかし、安産祈願をしてもらうならやはり氏神様がおすすめです。

氏神様とは、自分の住まいの地域を守っている神社のことです。つまり、自分達のことを一番近くで守ってくれている神様ということですね。

氏神様がわからない、という方は自分の両親や夫の家族などが日頃よくお参りに行くという神社が良いと思います。

有名な神社で祈願してもらうのも効果がありそうで良いですが、やはり身近な存在の神様に守ってもらうのはなかなか心強いものです。

…と言いつつ、出産のことを考えると緊張してしまいますが。

初穂料は5000円から1万円のところがほとんどのようです。ちなみに、腹帯は5ヶ月目から臨月までずっと着用しますので、替えがあると良いですよ。

腹帯をすることによって、冷える時季はお腹を温め、お腹が重くなってきた頃には腰痛を軽減させるなどの効果があります。