絶対入院に必要!産褥ショーツって?

妊娠後期に入る頃、必ず買っておきたいものに「入院準備のアイテム」があります。これらを買いそろえるのは、「妊娠8ヶ月に入る前」にはそろえておくことをおすすめします。

8ヶ月…というと、週で言えば28週から31週という週数の頃になります。この前にはそろえておいた方が良い、というのには、早めに産まれる方も中にはいらっしゃるからです。

私の知り合いでは、「32週目で産まれてしまった」という方もおられます。急に入院になって、お父さんだけで入院準備のアイテムを買いに行く、というのはなかなかたいへんなことでしょう。

「もう少し先だから…」と先延ばしにせず、8ヶ月に入る頃には、入院の準備もだいたいは済ませておきましょう。

入院準備に必要なものは、赤ちゃんを産む産院によっても異なる場合があるため、「何が必要で、何が必要ないか?」ということはよく確認しておきましょう。

入院に必要なものは、大きく分けると「お母さんのもの」と「赤ちゃんのもの」に分けられます。

赤ちゃんのもので必要なのは、退院時に着せる赤ちゃんの肌着などの衣類や、おくるみなどです。おむつは、退院時は病院側が用意してくれることが多いようです。

布おむつなどを使用したい場合は、おむつカバーが必要です。また、赤ちゃんを車に乗せて帰るのならば、ベビーシートも必要になります。

お母さんに必要なものは、授乳に便利なマタニティブラジャー、産褥ショーツ、寒い時季の場合は羽織もの、靴下や化粧品類です。

その他、「産んでからすぐ、広がった骨盤を矯正したい」という方は、骨盤ベルトやウエストニッパーなども用意しておきましょう。

コップや歯ブラシ、院内で過ごす用の衣類のマタニティパジャマ、産後の悪露のためのナプキン、その他シャンプーやリンスなどは、産院で用意してくれる場合もあります。

それぞれの産院によって、準備してくれるものは違うので、入院前にはよく確認しておきましょう。

最近では、4日から5日間で退院するお母さんがほとんどのようですが、入院中にのみ使うショーツに「産褥(さんじょく)ショーツ」というものがあります。

産褥ショーツは、産後の悪露に対応したショーツです。悪露(おろ)というのは、生理のような、子宮からの出血がある状態です。

産後は出産により、子宮内膜などがはがれ落ちたりすることが原因で、出産直後にはとくに多量の悪露があります。

普段の生理用のナプキンでは対応できないほどの出血量の場合も多く、悪露用のナプキンもあるほどです。

またこの悪露の期間は、段々と出血量は減っていくものの1ヶ月から3ヶ月くらいは続きます。

産褥ショーツを、普通の生理用のショーツで代用する方もおられますが、やはり産褥用の方が便利なためこちらを用意する方がほとんどのようです。

産褥ショーツの一番の特徴は、股の部分がファスナーなどで開くようになっており、ショーツを上げ下げしなくても楽にナプキンを取り替えられる点です。

そのため、もしも帝王切開などで出産しお腹に傷がある方も、痛みを感じることが少なくて済みます。

その他「産後1日2日は身体が動かない」という場合もあり、ナプキンの交換を看護師の方にお願いすることもあります。

その際にスピーディーに交換してもらうためにも、産褥ショーツをそろえておくことをおすすめします。

また、出産後の悪露の出具合など、産後の経過を診察する際にも、産褥ショーツを履いての診察が行われる場合もあります。